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UDS RESORT
運営元 沖縄UDS株式会社
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宮古島らしい「地ビール」作りに情熱を注ぐ。
小さなブルワリーのおはなし

the rescape proud ~つながる想い、紡ぐ誇り~
島で最初の「マイクロブルワリー」ができるまで
さまざまな魅力的なパッケージに、作り手のこだわりが詰まった個性あふれる味わい…。普通のビールにはないおいしさを求めて、クラフトビールの人気はここ近年で大きなムーブを起こしている。クラフトビールのイベントがあれば大賑わい、大手ビールメーカーが商品化するほどだ。さて、実は宮古島にもクラフトビールを作っている小さな醸造所がある
宮古島初のブルワリー「宮古島マイクロブルワリー」は2010年10月に開業した。醸造長の高橋正規さんと女将の美起さんが二人三脚で営んでいる。

きっかけは、ビールと宮古島が大好きな正規さんが「いつか宮古島でブルワリーを作りたい」と考えていたから、と一文でまとめるには少々勿体ない。ビール作りに情熱を注いだ、大きな物語があるのだ。

「宮古島に移住したら、どんな仕事をしようかと考えていました。そのとき趣味でビール作りにハマり、そのまま仕事にしようと。そんな時に埼玉県の小川町で地ビールを作っている人を新聞記事で知り、ブルワリーに通うようになりました。仕込み方などを教わっている矢先、今度は近くの醸造所を閉めたいという人を紹介してもらい、醸造に必要な設備を中古で譲り受けることができたんです」

まさに運命の巡り合わせだ。しかし、トントン拍子に物事が進んだわけではない。 「タイミングは良かったのですが、酒造免許を取るのに時間がかかりました。税務署だと販売先や醸造所の場所が決まるまではほぼ門前払いで、1年はまともに話を聞いてくれませんでした。もろもろ決まり始めてからようやく書類審査に進めたという感じでした」

「大きな設備も島の建設業者の知り合いの倉庫に置かせてもらっていました。いろんな人の助けがあってこのブルワリーが完成しました」
「宮古島」という部分にこだわりぬく
クラフトビールの魅力といえば、やはり「作り手のこだわり」の部分だろう。素材から味わいから、宮古島に合ったビール作りを行っている。

「今は7種類のビールを出しています。エールビールが最初、その次にダークやヴァイツェンを作りました。この3種類をベースに、フルーツビールを作っています。多良間島の黒糖やパッションフルーツは宮古島のものを使っていますよ」

「エールビールには特別こだわっています。理由としては、宮古島の地下水がエールビールの生まれたイギリスと同じ硬水ということ。ビールを発酵させたあとに、もう一回ホップを入れて香りづけする『ドライホップ』というイギリス伝統の工程も行っていて、これにより香り高いスッキリとしたビールが出来上がります」
自身もビールマニアであるthe rescapeのバーテンダー・牧山皇紀にその魅力や料理との相性を聞いてみた。

「the rescapeのディナーはコース料理がメインなので、前半にエール、メインディッシュに合わせて後半はダークを提案します。その際に『とてもおいしいね』と言ってもらえることが多いです。宮古島唯一のクラフトビールというのも売りになっています。個人的にはオリオンビールに負けない個性があると考えています」

インタビューの合間も牧山と好きなビールについて楽しそうに語らう正規さん。お気に入りはこれまたイギリスの定番ビール「バスペールエール」だとか。

宮古島の顔となる商品に
今後の展望について聞くと、ビールへの情熱、探求心が強い正規さんらしい答えが返ってきた。

「開業当初から常にビールのおいしさについて探求しています。というのも、宮古島の硬水はpH値が高いため、ホップの香りを強く出そうとすると苦みが強くなってしまうことがあります。ホップとの相性やバランスが重要なので、さまざまなホップのデータを見ながら定期的に組み替えて、よりおいしいビールになるよう試行錯誤しています」

「クラフトビールと最近は言われていますが、私はあえて『地ビール』という呼び方にこだわっています。あくまで個人的なこだわりなのですが、クラフトは作っている、地ビールは地元に根付いている、というイメージです。このビールから宮古島のことに繋がるきっかけになればいいなと」

宮古島の顔となる「地ビール」へ。小さなブルワリーのおはなしは続く。

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