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UDS RESORT
運営元 沖縄UDS株式会社
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西洋野菜の魅力を島に伝えたい。
常に挑戦を続ける農家の物語

the rescape proud ~つながる想い、紡ぐ誇り~
宮古島で「西洋野菜」の栽培に挑戦
西洋野菜が日本に持ち込まれたのは江戸時代だという。そこから明治以降に広く普及されていくわけだが、令和という時代になっても「フェンネル」「チコリ」「コールラビ」など聞きなれない西洋野菜はたくさんある。そんな珍しい西洋野菜を宮古島で生産する、まるで明治維新の開拓者のようなお方が存在する。
望月亮二さんは2014年に東京から宮古島へ移住。30代のときに東京都の板橋区で区民農園を営み、そこで野菜を育てる面白さの虜になった。暖かいところで農業したいと思い、沖縄・宮古島に目を付けたのだ。

西洋野菜にこだわる理由は、他の人と違う野菜を育てたかった、から。移住した最初の年、宮古島で西洋野菜を育てる農家はほとんどいなかった。

「最初はもちろん農業できる場所もない。知り合いから土地を貸してもらったけど、西洋野菜が宮古島の気候や土壌に合うかもわからない。試行錯誤の毎日だった。島の人には笑われたこともあったね」

しかし、そこはお得意のフロンティア精神。失敗を恐れず挑戦した結果、1年ほどで西洋野菜が育つ環境、そのコツを掴んだ。そこから本格的に西洋野菜の生産がスタート。すると島のファーマーズマーケットに珍しい西洋野菜が並びだす。そこに目を奪われたのが、the rescapeのシェフ・中山健太郎だった。
一期一会の出会い
「なんでこんな野菜が宮古島にあるのか不思議でした。生産者が記載されているので、そこで望月さんを知って。僕からアプローチしました。主にディナーで望月さんの野菜を使っています」

ズッキーニの花は肉詰めに、フェンネルはスープに、色鮮やかなレッドキャベツはサラダに。望月さんの野菜は収穫されたものからホテルのメニューとして提供している。望月さんのこだわりとして、評判のある西洋野菜を除いては、新しい野菜を育てることに注力しているそうで、これまで100種類ほどを作ってきた。

そのため、宿泊するすべてのゲストに同じものを提供することは難しいのだが「その日その日で変化する西洋野菜の魅力を楽しんでもらえたら」と中山は話す。

どの野菜をどのメニューで提供するのか。お客様を楽しませるためのコミュニケーションは円滑のようだ。遠くから望月さんと中山の会話が聞こえてきた。まるでカフェで話しているかのような、楽しげな雰囲気で。

「こないだの“やわらか春菊”食べてみた?」
「食べました。本当においしい。春菊なのにえぐみがまったくなかったです。あれはサラダで提供できますね」
「そうでしょ?さわやかな感じで」
「そうです、そうです」
「ね!」
ちなみに望月さんの野菜でシェフのイチオシは「ひよこ豆」。乾燥したものがポピュラーだが、望月さんが提供するのはなかなか市場には出回らない生のひよこ豆だ。枝豆よりも強いうま味が特徴でかなり美味だという。
望月さんが精魂を込めて作り出した野菜は、中山の手によって鮮やかなメニューへと昇華する。その評判は上々だ。

「私はこの西洋野菜を我が子のように育てています。中山シェフの存在は我が子を化粧してドレス着せて、華やかにしてくれている。花嫁を出すイメージですね。それをホテルのお客さんが素敵と食べてもらい、おいしいと感じてもらう。それが本当に嬉しいです」

西洋野菜を島の新たな魅力に
望月さんの西洋野菜はthe rescapeだけでなく、島内のレストランやファーマーズマーケットにも卸している。島の人たちにおいしく食べたもらうために自作のレシピを提供するなど、その魅力を知ってもらうための伝道師として活動しているのだ。

なかでも、ひよこ豆は宮古島の土壌との相性もよく、宮古島の新たな売りになるポテンシャルを秘めているという。実際に望月さんをきっかけに、ひよこ豆を育てる農家も増えてきたとか。西洋野菜やひよこ豆が宮古島の新たなブランドになるのも近いのかもしれない。

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