【2025.10.4.Sat-11.16.Sun】漆・水彩・硝子・彫刻・陶の5人展「うむいの森」
開催期間: 2025年10月04日 - 2025年11月16日
ホテル アンテルーム 那覇GALLERY 9.5 NAHAでは、やんばるの作家5名によるグループ展「うむいの森」を開催いたします。
沖縄県名護市以北の北部エリアをさすやんばるは雄大な自然がひろがり、2021年に「奄美大島、徳之島、沖縄県北部及び西表島」として世界自然遺産に登録されました。やんばる地域に住み、あるいはモチーフの主題とした手法の異なる5名の作家による展覧会になります。
皆さまのご高覧をお待ちしております。
うむいの森 概要
漆・水彩・硝子・彫刻・陶の5人展
マテリアルの異なる作家が日常生活で感じる、森羅万象の輝き・自然の息吹や生きる喜びと向かいあい表現している展示は、日常の喧騒から喧騒から離れやんばるの自然の美しさや人と自然のつながりを再認識させます。
*うむい:沖縄の方言で「思い・想い」を表す言葉。心に抱く感情や祈り、願いを表す。
会期:2025年10月4日(土) – 11月16日(日)
時間: 9:00-21:00 *最終日のみ15時終了
会場:GALLERY 9.5 NAHA(ホテル アンテルーム 那覇 2階)
入場料:無料
駐車場:無料、50台
*満車時は近隣のコインパーキングのご利用をお願いします
出展作家(五十音順):加堂 勝久、千賀 ちか、津田 亮、安本 篤人、山上 學
グラフィック:Kiwa Graphics
(画像2枚目) 加堂 勝久 水辺/タブの木 漆 顔料 錫粉/2025年
(画像3枚目) 千賀 ちか 幻想/水性絵具・鉛筆・ウォーターフォード水彩紙/727mm×727mm/2025年
(画像4枚目) 津田 亮 ハチドリ/耐熱ガラス/2025年
(画像5枚目) 安本 篤人 手をつなごう〜沖縄から愛と平和と自由を〜/奈良吉野檜、アクリル絵の具/2022年
(画像6枚目) 山上 學 やんばる城(グスク)のシーサー/陶器/2025年
本展の見どころ
漆芸の加堂勝久は生命の息吹をテーマに自ら裁断し形をととのえた木々に漆を施すことで全て自然由来の作品作りを行います。天候により倒れてしまった木や朽ちた木を活用し再生を試みます。
水彩画の千賀ちかは、水墨画を学んだルーツから自然のうつくしさを独自の視点でキャンバスへと閉じ込めます。実際に山に足をふみいれ目で見て感じたものを描きますが、その色合いや切り取り方の視点は他にはない優しさやみずみずしさであらわされます。
津田亮は高温度のバーナーワークで硝子制作を行います。硝子という無機物でありながら形がなくなる儚さのある素材を扱うことで、変容する社会・自然や人の心について向き合っています。
安本篤人の彫刻は奈良で仏像作家として活動していたことから始まります。仏像とむきあい打ち込むストイックな世界から離れ、沖縄の自然や人々のあたたかさだけではない思いや個性を作品にします。プラスチックへの抵抗から脱却し造形で表現することで、多様な社会に新たなネットワークを築くことへ挑戦します。
山上學の陶芸は沖縄伝統工芸「やちむん」とは異なる手法で唯一無二の表現をおこないます。造形は手から生まれる自然な動き形をつける力加減と沖縄の珊瑚や石などを巧みにもちいて自身の中から発せられるエネルギーと外側の自然素材との対話を表現を通じて楽しみます。
海に面した外側の景色と無機質な空間が各作家の作品と調和し、静寂な空間の中に、やんばるの豊かな自然が持つエネルギーと躍動感が満ちます。
関連イベント
オープニングレセプション
展覧会初日は、作家5名とともに展覧会のスタートを祝したオープニングレセプションを開催します。
出展する5名の作家が展示への思い(うむい)をかたるギャラリートークを行うほか、本展の舞台となるやんばるの地よりミュージシャンのmayu・山下歩が一夜限りのスペシャルLIVEを行います。
当日はホテルラウンジの特別夜営業を行い、ドリンクや軽食の販売を予定しています。
日時:2025年10月4日(土) 18:00 – 20:00
LIVE:18:00- 30分程度(予定) 、ギャラリートーク:18:30- *予約不要
会場:GALLERY 9.5 NAHA(ホテル アンテルーム 那覇 2階) 入場料:無料
オープニングレセプションの詳細はこちらをご覧ください
スぺシャルムービー上映
会期中会場内で、制作風景ややんばるの自然をとじこめた動画上映を行います。普段の制作や活動の様子を、間近に感じられるドキュメンタリータッチの動画です。やんばる各地の美しさも体験できる本展のための撮りおろしムービーは必見です。
撮影:Yuuma Hentona
Live sculpturing-木彫り実演
安本篤人による木彫りの実演と絵付け体験を行います。天然木を削る、という行為の力強さやかたちが出来上がっていく様子を間近に体験できます。
日時:
①10月26日(日) 11:00-16:00
②11月9日(日) 11:00-16:00
③11月15日(土) 11:00-16:00
予約不要
絵付け体験ご希望の方はスタッフまでお声がけください
実演参加料:無料
絵付体験参加料:1,650円(税込) *ご家族で参加の場合2人目から1,100円(税込)
Linked exhibition in HOTEL STRATA NAHA
グループホテルホテル ストレータ 那覇1階CAFE STRATAショーケース内にて、「うむいの森」の世界観を再現した連携展示を行います。
作家略歴・ステートメント
加堂 勝久 | KADOU Katsuhisa
沖縄本島北部・名護市にて杣山(そまやま)工房主宰。沖縄の亜熱帯の木々を活かすモノ作り。器づくりという工藝を軸に、漆芸のもつ豊かな表現技法を作為・無作為を往来しながら模索。大宜味村の山原工藝店にて「Exhibition 杣山工房 木漆展」を毎年開催。命を大切にする心、自然との調和をモットーに活動を続ける。
公式サイト Instagram
千賀 ちか | SENGA Chika
沖縄の自然を主題に、水墨画の要素を取り入れた水彩画を描く。私が体験した美しい自然を、光、空気、そして色香を捉えた透明感のある色彩と繊細な筆致で表現する。
沖縄の他、奄美大島、京都、フランス、イタリアで作品を発表。
主なコラボレーション:オリオンビール株式会社(2024年)「The Premium」、南島製菓(2025年)「紅いもMoonpuff」
公式サイト Instagram
津田 亮 | TSUDA Ryo
生きているかのように静かに存在している、エネルギーが感じられるものをガラスで表現する。
バーナーワークという技法で、シンプルな形や色・構造で、日常の生活で気づいたことや現象、自分の中から湧き出てきたイメージを作品にする。
作品は全て耐熱ガラスで表情をかえ暮らしの中に溶け込む。
Instagram
安本 篤人 | YASUMOTO Atsuhito
奈良で仏像彫刻師として活動した後、沖縄に移住。独自の世界観で温かさや優しさを表現する木彫作家に転身。
伝統的分野では首里城扁「中山世土」復元にも参加した一方で、沖縄の動物や文化、人間をモチーフにしたオリジナルフィギュアのガチャガチャを3Dプリンターを活用し制作、福祉事業と連携し6都府県100台以上に展開。
伝統的技術と現代的表現の融合を得意とする。
Instagram
山上 學 | YAMAGAMI Manabu
沖縄の海の珊瑚や貝など山原の自然素材を指先の感覚で粘土に押しつけて羅列して行く作業から生まれる作品のテクスチャー。
鳥や虫の巣作りにも近い感覚で、縄文土器の縄の編み目を紋様にすることにも似ている。
身近なやんばるの自然素材をブリコラージュする作業を楽しんで制作している。
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