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UDS RESORT
運営元 沖縄UDS株式会社

ARTWORKS
八木 恵梨 / Eri Yagi

Island of collage-コラージュの島-
制作年:2020年
素材:ワトソン紙、鉛筆、透明水彩絵具
客室:205ほか
(写真1~3枚目)

蛸の祭壇
制作年:2021
素材:越前和紙に水彩絵の具、鉛筆
サイズ: 945mm×570mm
展示場所:2Fパブリックエリア
(写真4枚目)

●作品コメント
約300枚の沖縄に関するドローイングからなっています。
タイトルにある”コラージュ”とは異質なもの同士の出会いと、出会うことで起こるの意味の脱線や生成のことを差しています。異質なものと出会うことがコラージュならば、観光もコラージュの一種だと考えました。ですので、今回私はホテルの部屋の中でも観光ができるようなものを作りたいと考えました。
2枚1組のドローイングでは関係がありそうでなさそう、なさそうでありそうなものを並べました。額装されているドローイングは、私の頭によぎったイメージをコラージュの形式で1つの平面上に閉じ込めたものです。それらもまた組み合わされ、より大きなコラージュを形成します。様々なものが組み合わさり複雑になって行く様子は、アジア圏の中心に位置する沖縄県の文化を象徴しているようにも思えます。蛸の祭壇は、『Island of collage』の集大成として描いたダイアグラム作品の3点のうちの1つです。
越前和紙という紙に鉛筆と水彩絵の具で描いています。
沖縄の海にまつわるモチーフを「蛸が自分の宝物を祭壇の様に飾って自慢している」という架空の物語に沿って描きました。
蛸は足が沢山あることから、しばしば強欲の象徴として描かれてきました(参照:ロジェ・カイヨワ『蛸 ―想像の世界を支配する論理をさぐる―』塚崎幹夫訳、青土社、(2019))。今回はそのような蛸の扱われ方にインスパイアされながら、私の個人的な沖縄の海に関する記憶を投影させています。

PROFILE

八木 恵梨
八木 恵梨 / Eri Yagi

1994年、沖縄県宮古島市生まれ。8歳の時に東京に移住。2017年私立武蔵野美術大学・造形学部・油画科 卒業。2018年 東京藝術大学・大学院油画技法材料第一研究室 修了。東京藝術大学の油画技法・材料研究室博士課程に在籍。
1つのモチーフから触発された思考を図像にすることで思考のさらなる展開と飛躍を試みている。同時に、私的で個人的な思考活動を図像を通して他者と共有することの可能性について関心がある。そのため科学のスケッチの様な簡素な線描に陰影を省略した色彩を用いて、主に紙媒体で思考を記録・保存している。2018年からは「ライフセーバー」という架空の男性をテーマにした「LIFE,SAVE,AH~」という作品を継続して制作している。

主な受賞歴に株式会社リクルート主催「第23回1WALLグラフィック ファイナリスト(2021年)」。「武蔵野美術大学卒業制作 優秀賞(2017年)」。

「やんばるアートフェスティバル2020-2021」ホテル アンテルーム 那覇コレクションとして出展。
ホテル アンテルーム 那覇 Gallery 9.5 Naha 泉川のはな | 八木恵梨二人展「しまをかく、しまにあう」(2021-2022年)

https://yagieri.com