ARTWORKS
染谷 聡 / Satoshi Someya
(写真1・2枚目)
Drawing in the Process | 霞唯錦椀図
制作年:2022
素材:漆、MDF
サイズ:H400 W910 D30 mm
写真撮影:大屋 玲奈
(写真3枚目)
風景の宛て先#2_230211
制作年:2023
素材:封筒、切手
サイズ:H315 W610 D20 mm
客室:302号室
作品コメント
沖縄県立美術館・博物館が所蔵する《朱漆塗山水楼閣人物堆錦椀》という漆椀から着想を得た作品。
器物に描かれた風景の模様は、時代や人々の視点の中でその役割や意味を変化させる。それは、本来の意味が失われることでもあるが、同時に新たな物語の始まりでもある。ここに、模様の「読み物」としての面白さがあると思う。
PROFILE

染谷 聡 / Satoshi Someya
1983年、東京都生まれ。京都在住。2014年京都市立芸術大学博士課程修了 博士号(美術)取得。
装飾を「人々の遊び心や情緒、記憶を表象する〈読み物〉」と捉え、主に漆の装飾に焦点をあてた作品制作や調査を行う。最近の《ミストレーシング》シリーズでは、過去の漆芸品を調査し、写し間違えた自作品を通じて、現代における物と装飾の役割を探求している。
最近の展示に、「オマージュ・琉球漆器(浦添市美術館、2023年)」、個展「風景の宛て先」(Gallery9.5NAHA沖縄、2022年)、「根の力」(大阪日本民藝館、2021年)、「札幌国際芸術祭 特別編」(北海道立近代美術館想定、2020年)、個展「DISPLAY」(MITSUKOSHI CONTEMPORARY GALLERY、2020年)等がある。
プロフィール撮影:丸尾 日奈多