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UDS RESORT
運営元 沖縄UDS株式会社

ARTWORKS
名和晃平 / Kohei Nawa

Direction#265(非売品)
2019年
paint on canvas

「Direction」は、キャンバスの上端から降下するインク顔料が、点・線面を構成するペインティングシリーズ。制作時には、キャンバスが15 度傾いた状態で壁面に垂直に設置される。動粘度を調整したインクがゆっくりと流れ落ち、キャンバスメッシュを同一の角度で縦断しながら、インクの運動と速度を規定する重力の存在が可視化される。

PROFILE

名和晃平
名和晃平 / Kohei Nawa

彫刻家/Sandwich Inc.主宰/京都芸術大学教授
1975年生まれ。京都を拠点に活動。2003年京都市立芸術大学大学院美術研究科博士課程彫刻専攻修了。博士第一号を取得。2009年「Sandwich」を創設。名和は、感覚に接続するインターフェイスとして、彫刻の「表皮」に着目し、セル(細胞・粒)という概念を機軸として、2002年に情報化時代を象徴する「PixCell」を発表。生命と宇宙、感性とテクノロジーの関係をテーマに、重力で描くペインティング「Direction」やシリコーンオイルが空間に降り注ぐ「Force」、液面に現れる泡とグリッドの「Biomatrix」、そして泡そのものが巨大なボリュームに成長する「Foam」など、彫刻の定義を柔軟に解釈し、鑑賞者に素材の物性がひらかれてくるような知覚体験を生み出してきた。近年では、アートパビリオン「洸庭」など、建築のプロジェクトも手がける。2015年以降、ベルギーの振付家/ダンサーのダミアン・ジャレとの協働によるパフォーマンス作品「VESSEL」を国内外で公演中。2018年にフランス・ルーヴル美術館 ピラミッド内にて彫刻作品“Throne” を特別展示。