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運営元 沖縄UDS株式会社
初めて・久しぶりの沖縄

宮古島のマンゴーをめぐるストーリー

心から愛する人が育てたマンゴーが届けられるまでのストーリー
宮古島で圧倒的な人気を誇るフルーツ、マンゴー。その美味しさの虜となり、毎年マンゴーを食べるためだけに宮古島へ訪れる人もいるほど。the rescapeでは2022年より、Tsumma Farm Miyakojima(ツンマーファーム宮古島)の西川健(たけし)さん、紗香(さやか)さん夫妻が育てたマンゴーを朝食で提供することが決まった(6月下旬から収穫が終わるまでの約1ヶ月間)。
マンゴー栽培の夢を叶えるため、沖縄・宮古島へ
園主の健さんは高知県出身。大阪で約20年間、貿易関係の仕事に就いていたが、農業がやりたいという長年の思いを実現するべく、40歳を目前に沖縄本島の農業大学校へ入り1年間農業を学んだのち、縁のあったマンゴー農園へ就職を決めて2019年宮古島に移住。
様々な農作物がある中で、なぜマンゴーを選んだのかという問いに「人生で初めてメキシコ産のマンゴーを食べた時、あまりの美味しさに衝撃を受け、自分でも育てたくなった」とのこと。

栽培は初心者のため、長年マンゴー農園を営むベテラン農家の上地さん(ユートピアファーム宮古島の代表)の元で修行し、2年前に畑を持つ夢を叶えた。今期、その畑で初めてのマンゴー収穫を迎える。
「正直な物づくりをして、愛情を込めて育てたものは嘘をつかない。手間を惜しまず、常にマンゴーと真面目に向き合ってきたので、満足してもらえるものに育っている」と自信に満ち溢れた表情で語った。
畑で収穫前のマンゴーを手に取りながら「とにかく、どのマンゴーも可愛くて仕方がない」と、生まれてきたばかりの赤子を愛でるかのように優しい表情で話し、畑での作業に苦労もあったのではと尋ねると「好きなこと、やりたいことをしているだけなので、大変と思ったことは一度もない」と、マンゴーに対する深い愛情がその話しぶりから感じられた。
丁度取材時は、マンゴーを強い日差しや虫から守る袋掛けの真っ最中だった。一つ一つ丁寧に袋をかけていく。
宮古島の旬の味覚、マンゴーを朝食で
実は、健さんの奥様の紗香さんがthe rescapeで働いているという縁があり、今回マンゴーを朝食で提供するという経緯に至った。
入籍日を7月15日のマンゴーの日に合わせるという、とにかくマンゴーを愛する二人。しかも紗香さんは現在妊娠中で出産予定日がマンゴーの日に近いとか。
「まさかとは思いますが、マンゴーの日に生まれたら凄いですよね」と話す、笑顔が素敵な紗香さん。
マンゴーを提供することになったきっかけについて聞くと「宿泊されるお客様に宮古島の食材にこだわったものを提供し、地消地産に取り組んで地域貢献にも繋げたい。そして更にスタッフが楽しみながら働ける環境づくりにも力を入れたいというホテルの提案に共感して、夫婦共々喜んで引き受けることにしました」と話してくれた。

現在産休中のため、お客様がマンゴーを食べたリアクションは直接見られないが、同僚のスタッフが紗香さんに声を届けてくれるとのこと。「お客様が『こんなに美味しいマンゴーを食べた事がない!』と満足して帰っていただけたら、心から嬉しく思います」と話してくれた。
宮古島のマンゴーとは
宮古島で流通するマンゴーの中で一番出荷量が多い品種が、アーウィン種。亜熱帯の太陽の日差しを浴びて育ち、果皮が真っ赤なリンゴのような色をしていることから通称アップルマンゴーと呼ばれている。果肉はオレンジ色で甘味が強く、適度な酸味も含んでいて濃厚な味わいが特徴。重さは300〜600g程。6月から7月にかけて約1ヶ月間が収穫期となる。

Tsumma Farm Miyakojimaでは、アップルマンゴー以外に夏小紅という宮古島では珍しい希少な新品種も栽培。収穫は7月から8月にかけての約1ヶ月間。重さは500〜700g程とアップルマンゴーより少し大きい。健さん曰く「繊維をほとんど感じない滑らかな口当たりで、マンゴー特有のクセが無く香りが強いのが魅力です。糖度が上がりやすく、高いものでは糖度18度になるものもあります。宮古島を中心に栽培されているが、ほとんど作り手がいないため滅多に手に入れることは出来ません。マンゴー好きな方にはいち早く体験していただきたいです」とのこと。
the rescapeでは、期間限定で朝食メニューへの展開の他、数量限定でTsumma Farm Miyakojimaのマンゴーアーウィン種・夏小紅種販売も行っている。 この時期だけの旬の味覚、心から愛する人が大切に育てたマンゴーを味わいに宮古島へ。
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