相場正一郎さんは代々木公園のイタリアンレストラン「LIFE」や参宮橋の「LIFE son」など全国に5店舗を展開するオーナーシェフ。
普段は都内で暮らし、週末は那須の山の家を訪れる生活のことなど、レストランや料理レシピにだけに留まらず、自身のライフスタイルやカルチャーをSNSやWEB媒体などに連載し、発信している。
今回訪れた宮古島はもちろん「沖縄に来るのは初めて」という相場さんファミリー。
年間の平均気温が20度を越える宮古島なので、服装も身軽に、奥さまの千恵さん、小学校6年生の息子さんと2年生の娘さんの4人、「やっぱり家族がいちばん好きな場所」だと言う、ハワイ旅行のスタイルで、宮古島行きのフライトに乗った。
初めての沖縄、食を通じたうちなー文化体験
空港からまずは今晩のBBQの買い出しに市場へ向かうことに。
宮古島産の野菜が豊富にそろう「島の駅 みやこ」では、普段見かけない島特有の野菜などをじっくりと吟味しながら買い物カゴへ入れて行く。
種類も豊富なハーブ類は東京価格のわずか3分の1程度の値段で売られている。
バーベキュー用の食材の他に、沖縄らしい島らっきょうや海ぶどうもお買い上げ。
買い物の途中に味見をした多良間島産黒糖の新糖のコクと深みのある味わいに感動し、お土産用に購入。
途中に立ち寄った今日のお昼ご飯は、赤瓦の屋根の古民家で食べる、宮古そば。
島の駅 みやこ
宮古島市平良字久貝870-1
営業時間/夏季: 9:00~20:00・冬季: 9:00~19:00
電話/0980-79-5151
年中無休
次に立ち寄ったのはマンゴーやミント、黒糖、生はちみつなどの宮古島産のオーガニック素材を使った手作りジェラートのお店「カクテルジェラート ao(アオ)」。
みんなでそれぞれ頼んだものを味見し合いながら、しばし休憩。シークヮサージェラートに生はちみつをかけた、「Beeクヮーサー」がみんなのお気に入り。
カクテルジェラート ao
宮古島市平良下里603-103
営業時間/13:00〜21:00
電話/(0980)72-0787
定休日/木曜日
家族水入らずで、リゾートを自分らしく満喫
車を走らせて、≪the rescape≫のある宮古島の東側へ。海側へ下る細い曲がりくねった一本道を降りて行くと、緑の切り立った崖と海岸の間に長く白い建物が連なるホテルの敷地が現れた。
チェックインを済まして、「スイートヴィラ」タイプのお部屋へにつくと、子供達はまず一目散にテラスにあるプールをチェック。まずはお部屋で一息つきながらホテルの施設やアクティビティなどの案内に目を通す。レセプション棟の本棚から借りてきた本なども読みながら、それぞれがおもいおもいに寛いだひと時を過ごす。
施設マップを片手に、最初の散策先に選んだのは、子供達の大好きなプール。
お部屋のプールよりさらに大きい15メートルのインフィニティプールがお出迎え。
早速のひと泳ぎで大満足のお子さん達を片目に、大人はプールサイドで飲み物を片手にリラックス。
お待ちかねの晩ごはんは、ホテルの敷地内で家族揃ってのバーベキュー。
ホテル内のレストランだけでなく、屋外で食事ができる楽しみがあるのも、ファミリー旅行にとっては嬉しい。
沖縄方言で”タマン”と呼ばれる白身の魚、フエフキダイをアサリ、トマトと一緒にアクアパッツァに。
「トマトを半分に切って」「これ味見してみて」お父さんの号令の元、家族みんなで楽しく料理は進んでいく。
あっという間に周りは暗くなり、キャンドルのあかりで食事が始まった。
食後のデザートには、レセプション棟にあるファイヤープレイスでの焚き火焼きマシュマロが待っている。
※現在バーベキューは実施しておりません。あらかじめご了承ください。
夕食の後は、申し込んでおいた星空観察へ。晴れている日には肉眼で天の川まで見える宮古島は星空も海と同じくらい魅力的な島とされている。
星座の見つけ方や神話などをわかりやすく教えてもらえるインストラクター付きのツアーは、双眼鏡や望遠鏡を覗きながら、星だけでなく宇宙についても学べる貴重な機会となった。
暗闇に目を慣らして、空を見上げると都会では到底見られない満天の星空が現れた。
翌朝はレストランでの朝食からスタート。
宮古島産の食材をふんだんに使い、毎日日替わりで用意されるプレートは野菜たっぷりで健康的。
ボリュームも満点でこれから始まるアクティビティ満載の1日の始まりにもぴったりの食事だ。
レストランのテラスからは防風林越しの海が一望でき、流れ込む海からの風が爽やかな朝にぴったりのロケーション。
2日目は施設内で簡単に申し込みができるマリンスポーツ体験。
お母さんが浜辺で見守る中、二人乗りのカヤック、足こぎカヤック、SUPをチョイス。
島の天気は変わりやすく、少し風が強くなってきたものの、普段からサーフィンなどの海のスポーツに精通しているだけあって、インストラクターに教わりながら、次々にアクティビティを楽しんでいく。
どこにいても家族といる場所が自分らしく居られる場所
意外にも「こういうリゾート滞在みたいな家族旅行は、初めて」と言う相場さんファミリーだが、
宮古島にも、≪the rescape≫にも、あっという間にその場に馴染んで、自分なりの過ごし方を見つけていく。
ショッピングモールや主要な観光名所などは周りになく、あるのは自然と生き物、海と森だけ。
何もない場所での楽しみ方を知っているからこそ、遊び方もくつろぎ方も、無理をしない等身大の楽しみかたができたのであろう。
相場さんファミリーの”自分スタイル”を体現してもらえる2泊3日となった。